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内科医ミーの日常日記です。男の子二人に振り回される日々。 ※医療相談などは一切受け付けておりません。
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※この日記は帰国してから回想しながら書いています。

学者バカな旦那が普通なら信じられない新妻放置をかましてくれた2日目も終わり、3日目の朝食はホテルのリストランテで。
パンは前日のルームサービスと同じですが、ここではスクランブルエッグやベーコンにハム、サラダにヨーグルト、シリアルなども用意されています。
以前のイタリア旅行では美味しいヨーグルトに舌鼓を打ったので楽しみにしていたのですが、なんかここのヨーグルトは微妙でした。残念。

まずはホテルからほど近い場所にある、Ferragamo美術館へ。
「靴職人たちの夢」というタイトルでフェラガモの初期のサンダルやミュールなどが展示されていました。
1930年代や40年代のサンダルのデザインなど、現代でも時代遅れとは言われずおしゃれに履きこなせそうなもので、旦那と二人で「すごいねー」と言っておりました。
しかも初期のデザインで特許をとったときの書類に添付されていたデザイン画などもあり、やはりそういうところしっかりしているのが成功の秘訣なのかもと思いました。

で、次はサンタ・トリニタ橋でアルノ川を渡ってサント・スピリト地区へ。
裏路地のようなところを通り抜けて、フィレンツェ観光の私的定番スポット、ピッティ宮殿へ向かいます。
このピッティ宮殿は大きな宮殿で、内部に複数の美術館を抱え、庭園も有料で散策となります。
宮殿内のパラティーナ美術館はウフィツィやアカデミアに次ぐフィレンツェの代表的な美術館とも言えます。ラファエロやリッピの絵画があったり、君主の間が再現されていたりします。

なぜこの美術館が私の定番かと申しますと、3歳の時の家族旅行でも21歳の時の母との旅行でもこの美術館を訪れ、その中にあった椅子に座って写真を撮ったからです。
が、23歳の時の友人との卒業旅行の時にはすでにその椅子は観光客は使用不可になっており、今回は残念ながらその椅子の存在すらなくなっておりました(涙)。

まあ何はともあれ、イタリアルネサンスマニアの私にとって垂涎のスポットであることには変わりなく。
旦那と絵画に埋もれながら進んでいきます。
最初は旦那も絵画をじっくり見ていたのですが、途中でさすがに飽きたらしく、「ほら、フェリペ2世の肖像画よ」「ほら、こっちにエリザベスよ」と私が言うのにも「んー」と生返事。
超有名な作品、ラファエロの「小椅子の聖母」にいたっては、すぐ真横を通りながら素通り!

「小椅子の聖母」を素通りするんじゃない!!もったいない!!

とはいえ、私もいつもこの美術館ではあまりの絵画の多さに圧倒されてしまって最後はすたすた通り過ぎるだけになってしまうわけですが。
他の観光客の皆さんも最後のほうはやたらスタスタ歩いてたし、旦那と二人で「やっぱ多すぎるよね」とか罰当たりなことを言っておりました。

パラティーナ美術館を出た後はヴェッキオ橋を渡って街へ戻りつつ、何かよいアクセサリーがないかと物色・・・と考えていたのですが、あまりの観光客の多さにうんざりしてしまってぴんと来るアクセサリーを探す余裕なしでした(^^;)。

で、ウフィツィはやっぱり素通りして、サンタ・クローチェ教会のほうへと向かい、途中にあったリストランテを適当に旦那が「ここ入ろう」とチョイスして入店。
その時点で13時だったのですが、お店はガラガラ。大丈夫か?という感じだったのですが、私たちが座ったとたんにどやどやと他の席も埋まり始めました。
旦那曰く、彼は「客を呼ぶ客」なのだそうです。
旦那が入るお店はすぐに他の客も入ってきて盛況になるという、お店からするとありがたがられる存在らしい。
へー。

実際そのお店は味も美味しく、旦那が注文したワインも軽やかで美味でした。

昼食後にそのままサンタ・クローチェ教会へ。
ここはミケランジェロ、ガリレオ、マキャベリ、ロッシーニなど、有名人の墓が目白押しの教会です。
以前は無料で教会正面脇の入り口から入れたのですが、数年前に有料化されて、入り口は教会の横にできていました。
確かに以前は無料でわさわさ人が溢れていましたし、床面にあるお墓(!)も踏み放題でレリーフがつるつるになってしまっていました。
有料化されたことで入場制限になり、壁画などの修復や保存もしっかりできるようになったようです。

内部をさらっと見て回ったら、そのまま教会の横に付属している美術館へ(教会の入場料と共通)。
回廊からパッツィ家礼拝堂。
サンタ・クローチェ教会の回廊

そして美術館にはなぜか19世紀末から20世紀初頭の風刺新聞のライブラリーがありました。
で、内部のほうの小さな庭がすごく綺麗。
心安らぐ空間でした。
サンタ・クローチェ美術館奥の小庭

この後はホテルのほうへと戻りながら、お土産品を物色します。
フィレンツェは歴史のある街なので伝統工芸が発達しています。
その一つがマーブル模様の紙。それと伝統的な花模様の紙。
最近ではこれを使ってノートやレターセット、名刺カード、小物入れやブレスレットを作っているお店があり、軽くてかさばらずお手ごろなお値段のお土産品として人気となっています。
こういう文具屋を二人で3軒は見て回りました。だって綺麗なんですもの。

旦那は革張りのノートに金文字で名前を入れてもらって、「俺これだけで満足」とご満悦でした(笑)。
でも次に行ったお店では、綺麗な名刺を作ってくれるというのでそこでも大喜びしてましたが。
残念ながら花模様のカードは男性の名刺には使いづらく、でも私は今はまだ大学院生なので名刺は不要。
一応お店のサイトアドレス(メール注文可能)が載ってるカードを旦那が受け取っておりました。
(男性向けにイニシャルが装飾文字で印刷されているタイプのデザインもあります)

そして次に見つけたのが版画屋さん。
19世紀後半に印刷されたアンティークから伝統的な技法で刷られた新作まで置いてあります。
中々素敵で、実家両家と自宅用にフィレンツェの風景や古地図を刷った版画を購入しました。
そのうち、自宅用に買った古地図が額入り。日本まで宅配も出来ると言いますが、到着日は指定できず3日後。「まだパリにいる時じゃーん(涙)」ということで、私のスーツケースに入れて持って帰ることになりました。
まあ旦那の冬物衣料を出してしまったら隙間だらけだったし大丈夫かなーと。

歩き疲れたところで、共和国広場のカフェに入りちょっと一服。
なんだか混みあってて店員がうまく回ってなくて待たされまくったのが残念。

で、一旦ホテルに戻り、荷物を置いてからディナーへ行く準備を。
実は行き先をフィレンツェに決めた理由の一つがBuca dell' Orafoというお店でした。
ここで陽気なおじさんたちが出してくれる庶民のトスカナ料理を食べ、ティーボーンステーキを食べる、というのが大人になってからの2回のフィレンツェ行きでの定番でした。
が、今回は前日にIl Latiniに行ったことでもあり、同じ風合いのところが続くのも、てことで別のお店に行くことになりました。はふー

またしても旦那がミシュランガイドのお勧めマークに従って選んだお店はIL Santo Bevitore。
Il Latiniなんかと比べるとちょっと気取った感じで、ワインバーにも近い雰囲気。
ここで頼んだステーキは控えめな大きさで程ほどでした。
で、これが美味美味♪いい仕事してました~。

帰りは今日もそぞろ歩き。
アルノ川対岸から見た旧市街の夜景
バスの3日券を買ってあったのでそれも使って足を休めつつホテルへ。

この日は特にネタもなく、普通に観光客をした1日。
フィレンツェ最後の夜となりました。

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