キウイケツキドラキウイラ

14年間、待っていた方、おめでとうございます。（さすがに私はここ5年くらいかな？）
くろだ美里さんのゴシック4コマ漫画、「キウイケツキ　ドラキウイラ」が待望のコミック化です！
プリンセスゴールドに連載中のこの4コマ。派手なギャグはないんですが、4コマらしいじわじわくる面白さがなんとも言えません。

主人公ドラキウイラは、トランシルバニア地方の古城で500年の時を孤独に生きてきた吸血鬼。
普段は黒い髪に赤い瞳を持った美貌の青年貴族。しかしそれは仮の姿。

真実の姿は・・・・











キウイ（鳥）なのだった！

ドラキウイラの妻は、多髪女（オオカミ女）。
豊かな金色の髪に青い瞳を持つ美しい女性。
そんな彼女も満月の夜になるとその真の姿を露にします。

・・・そう。髪の毛が異様に伸びるのです（多髪女だからね）。

悲しいかな、コミックスの裏表紙で大髪女と誤植されておりましたが。
彼女の髪は大きいんじゃなくて多いんですよん。


二人の間にできた息子はジル。
二人の美貌を受け継いだ、14歳の美少年。
本性はキウイの姿をした吸血鬼。満月の夜になると金髪がうぞうぞと伸びてきます。

城に仕える執事は猫背男。
この男が一番何者かわかりません。全く歳を取りませんが、猫背であるほかはなんの妖怪なのか全く不明。
ドラキウイラも知らないままに数百年の時を共に過ごしています。ジルに訊かれて初めて「そういや何者なんだろう？」。早く疑問に思え！


いや、今回コミックスで初めて初期の作品を読んで思ったのは、





「なんだ、ジルが生まれる前はちゃんと嫁から愛されてたのね、ドラキウイラ」





いや、ここ最近の彼へのぞんざいな扱い見てたら、つい、ね（笑）。
私が読み始めた頃はすでに家の中の一番の変態で厄介者みたいな扱いでしたしねえ。
この14年の変化が一番大きいのはやはり、多髪女かも知れません。初期はちゃんと可愛い奥さんでしたもん。
まあ現実の人間でも結婚して15年も経てばあんなもんですかねえ？

今回のコミックスは、初期のお話も載るには載っていますが、途中が大幅に抜けています。
別に連続物と言うわけではないので、それでも流れはおかしくないんですけれども。でもファンとしては全部読みたいなあ。みたいな。
ちなみに14年経っててジルは14歳ですが、長年彼は14歳です。幻の第1話（コミックス未収録）からカウントすると第2話の終わりで生まれて、第3話ではもう14歳。
その後ときどき小さい頃のネタなんかも出てきますが、基本的にずっと14歳です。








しかし読んでみての一番の疑問。

誰が500年も前にキウイを吸血鬼の仲間に引きずり込んだのだ！（爆）
しかもわざわざニュージーランドから連れてくるかなんかして！

謎です。